2012/01/16

ペットと一緒に渡米(備忘録)

渡米の航空券を取るにあたり、ペット問題で一仕事あったので備忘録を。
まずウチのかわいこちゃんたち。

ミソちゃん(♀) 穏やかなお姫様

ムスちゃん(♀) チャレンジャーのおてんば娘

●ペットを連れて渡米する事の是非
2匹の猫をアメリカに連れて行きたくて、リサーチ開始。
飛行機輸送によるペットの死亡例や、移動時のペットのストレスが大きい事を知る。
人によっては、ペットを飛行機に載せる事は人間のエゴである、とおっしゃる方も。
という訳で、自分たちの状況をもう一度考える事にしました。

ア)猫たちは2歳半
イ)飛行機での移動は渡米の1回(の予定)
ウ)日本に残した場合、母が飼育可能
エ)渡航費用は1匹あたり5万円程度(猫自体は2万円程度、雑費含む)
オ)飛行機移動では死亡例があったり、ストレスが大きい

等々の条件で再考。決定的な決め手がなくて困った。
最終的に「連れて行かないのも飼い主のエゴだから
(ペットには選択権がない)、愛情を持った判断をしたいですね」
という内容の記事をインターネットで読んで、これからあと10年以上生きるのだから、
彼女たちの命に責任を持とう、と考えて連れて行く事に決めました。


●実際に猫を連れて渡米する!
連れて行くと決めた後は、待ってましたの事務手続き、と実行。以下9項目。
1.航空会社を決定する
・日本の航空会社はペットを機内に持ち込む事が出来ない、航空貨物扱い。
・チケット最安シンガポール航空は、北米へ行く飛行機の仕様でペット輸送不可。
・大韓航空、デルタ、ユナイテッドの3社で条件を設定して検討。
→ シアトルまでの直行便があって、ペットを機内持ち込みできるユナイテッドに決定。
渡米1ヶ月ほど前に、チケット購入。
1台の飛行機には搭乗できるペットの数が決まっているので、早めにチケットを買って、
航空会社にペット同乗の旨を連絡する。
ユナイテッドの場合は、ペットの種類、ケージのサイズを伝えました。



2.ペット持ち込みのルールを確認する(日本、行き先の国、航空会社)日本のルールについては、 農林水産省、動物検疫所が定める方法を確認。
電話応対もメール応対もとても丁寧にしていただけるので、安心です。
出国7日前までに動物検疫所に「輸出検査申請書」というのを提出する必要があり、
申請書に必要事項を記載。この際の必要事項とは、すべての項目を埋める事ではなく、
持ち込み先が必要とする項目が埋まっていれば問題なしでした。

次に、持ち込み先ワシントン州のルールを確認した上で、念のため在日米国大使館に
電話で確認をとりました。ルールは渡航前3週間以内に動物病院に行って、
狂犬病のワクチンを摂取する事だけでした。
※日本は狂犬病のない国なので、国外への持ち出しが簡単です。
ちなみに日本につれて帰るには最低8ヶ月の準備が必要。

最後に航空会社のルールですが、ユナイテッドは、持ち込みサイズの規定
(ソフトケースで45×26×26)があるだけで、重さに規定なしでしたので、
(大韓航空はケージを会わせて5kgまでで、うちの猫ちゃんたちはアウト♡)
機内持ち込みぎりぎりのサイズのソフトケージを買いました。



3.動物病院へ行く
お医者様に渡米の件を説明し、狂犬病ワクチンの摂取と健康診断書をお願いしました。
また、飛行機に持ち込む際に、猫ちゃんたちが安心して寝られるように、
安定剤の処方をお願いしました。
この薬は猫ちゃんたちの負担が大きく、場合によってはパニックになる子もいる
という事で一度薬を試して問題がない事を確認出来てから、
当日用の薬を処方してもらう事にしました。

後日、ムス、ミソとも飲み薬の安定剤を服用したところ、
大パニック(泣く、暴れる、ひっかく)になり、慌てて獣医さんの所へ連れて行きました。
その結果、野生の性質が強く、薬の聞いている状態にパニックを起こしてしまっている
事が分かり、本番も薬を使わずに渡米する方が望ましい、という診断を受けました。

また、この時に購入していたキャリーバックも外が見えすぎてよくないということで、
新たなキャリーバックの購入を検討する事になりました。



4.(例外)持ち込み方法の変更
薬が効かないという例外が発生したため、出発の10日ほど前に急遽カーゴを利用して
渡米する方法に変更をしました。この方法は温度管理が理由でペットが死亡する例もあり、
利用にかなりの抵抗がありましたが、ユナイテッドでは気圧・気温の管理がされた
ペット専用のカーゴスペースが用意されていたのでこの方法取る事に決めました。

ちなみにカーゴについても搭乗の上限とは別に、飛行機1機に持ち込めるペット数が
決まっていて、私たちの利用した飛行機の場合は、最大4匹まで搭乗可能で、
確認を取った際、既に2匹の予約が入っており、ぎりぎり予約を取る事が出来ました。

また、カーゴの場合は持ち込めるケージのルールが別途あります。
この内容に沿って現在使ってるケージと、新たに1つを購入し、計2つのケージと
各ケージにお水とフード用の皿を2つず準備しました。



5.動物検疫審査を予約する
輸出検査申請書、健康診断証明書、行き先の国・州が指定する書類(私たちの場合は狂犬病の注射をした事の証明)を動物検疫所に電子登録、メール、FAX、郵送のいずれかの方法で送付して、出発時の審査予約を取ります。
成田空港から出発するので成田第一ターミナルの動物検査所に書類をメール送付しました。

→後日、検疫所より連絡があり、ペット名の英語表記(英語版の申請書作成のため)
を伝えることと、飛行機離陸の3時間前に検疫所に来るよう連絡をもらいました。



6.空港へ行く
大量の荷物&家族も一緒に空港に行く&バス停が近いという理由で、
リムジンバスで空港へ。猫ちゃんたちは最初の20分くらい泣き叫び大変だった・・・。
途中で2匹を一緒のケージに移して、周りを暗くしたらやっと泣き止み、
それからは時々様子を見ながらなんとか2時間強で空港まで行きました。

料金にもよるけれど、乗り捨てのレンタカーを借りて空港で乗り捨てた方が、
気楽で良かったかもね?と後日旦那さんと反省しました。



7.空港にて審査を受ける
出発の3時間半ほど前に空港につき、早速動物検疫所へ。
検疫所は、成田空港のオフィスの中にあり、対応の方も獣医さんもすごく落ち着いていて、
かなりテンションの上がっていた私たちはすごく癒されました。
着いてすぐに猫ちゃんたちの健康診断と、必要書類(獣医さんのサインあり)を受領し、
ケージに検疫終了のシールを貼ってもらいました。
全部で15分ほどで終了しました。



8.チェックイン!
カーゴを利用するということは、実際のチェックインの荷物と基本同様の扱いですので、
出発の2時間前にチェックインカウンターで猫ちゃんのチェックインを行いました。
その際、ケージの1つが飛行機連れ込みの規約を満たしておらず
その場で新たなケージをもう1台購入しました。ふ〜。
猫たちのカーゴ費用1匹あたり22,000円と新たに購入したケージの代金をその場で払い、
搭乗フロアの隅の方にある大型荷物受取の場所に猫ちゃんたちを預けて
やっとチェックイン終了・・・、あとは無事を祈るのみ、頑張ってね猫ちゃん。
カーゴの場合搭乗の1時間半ほど前から手元を離れるのでした 泣



9.到着後の受取、引っ越し完了
8時間半のフライト+私の移民ビザ手続き(30分程度)+チェックイン荷物の受取(30分程度)の後、空港の隅の、隅の方でやっとやっと猫ちゃんたちに会う事が出来ました。
※係の方が猫ちゃんの引き渡し場所を教えてくださいました。
2匹とも元気で!すごく安心しました。

シアトルにて対面
この後さらに4時間ほどを車の中で過ごし(移動、猫トイレの購入等)、
実際にお家に着いたのは、実に出発から20時間後!
この後やっとケージから出してやる事が出来ました。

ちなみにこの20時間2匹とも一度もおしっこをせず、水も飲まずだったようです 泣
ペット用のトイレシートには全く排泄の形跡がありませんでした。
ケージから出しトイレの砂の上に連れて行くと、
2匹とも、もうそれはすごい勢いでおしっこをしていました(笑)
ふ〜〜〜。

現在引っ越して10日ほど立ちまずが、2匹ともすこぶる元気に過ごしております♡
最近の猫ちゃんたち



●感想等
・猫ちゃんが通常使っているご飯のボール、いつも食べているツナ、
  トイレの砂を少々持参したのが、大変、大変役立った。
(すぐに食事&排泄を行った。)
・コスト1匹あたり
健康診断と予防接種8,500円+ケージ4,000円+カーゴ搭乗料22,000円 =34,500円
・飛行機には出来る事なら乗せない方がペットにも飼い主にも優しいと思う。
・猫を移動させる場合は、出来るだけ暗所!!!

2 件のコメント:

  1. Okyo様、
    初めましてMutsumiと申します。
    急きょ3月末にシアトルへ猫を連れて来る事になり、こちらのページに辿り着きました。
    Okyo様は、狂犬病予防接種2回のみのようでしたが、抗体検査は受けなくて大丈夫だったのでしょうか?
    返信お待ちしています。

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  2. Okyo様
    初めましてConanママと申します。急遽サンフランシスコへの赴任が決まり、ワンコJRTを連れて行くことを決め情報収集に紛争しこちらのページにたどり着き大変参考になりました。カーゴサービスの運用は航空会社ではなく別の会社が運用しているのですか?同じくユナイテッドに問い合わせましたら日通を紹介されました。

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